不妊治療をしている方は、
「不妊治療にかかった費用って、医療費控除できる?」
こんな風に思っているかもしれません。
不妊治療にかかった費用は10万円以上であれば、医療費控除の対象になります!
しかも病院での治療以外にも、鍼灸で受けた針やお灸、マッサージなども対象に。
さらに病院までの交通費も対象になるんですよ。
上限は200万円ですが夫婦で分けられるため、それ以上の費用がかかっても申請できます。
不妊治療にかかる控除を知らないと損をすることが多いので、これから詳しくご紹介しますね。
- この記事を書いた人
不妊治療を6年間経験したひよこです!
転院した数は5回ほど。
そのうち3院で体外受精の経験があります。
最後の砦と言われている加藤レディスクリニックにて、4回目の移植で着床・正常妊娠しました!
2022年6月に出産。
医療費控除になる不妊治療の費用!紹介状なども対象に
- 不妊治療の検査費用
- 人工授精・体外受精・顕微授精の費用
- 医薬品・漢方薬代
- 採卵消耗品代
- 卵子凍結保存料・保管料
- マッサージ指圧師
- 医師の紹介料
- 通院にかかる交通費
こちらは不妊治療で医療費控除となる費用の項目です。
不妊治療に関わる検査や治療の費用は、おおむね適応になりますね。
また鍼灸院などのマッサージ指圧師に支払った費用や漢方代なども控除対象です。
不妊治療のいっかんとして鍼灸院に通ってる方も多いと思うので、領収書を保管しておくといいですよ。
一般的な医療費控除と同様に通院にかかった交通費も控除対象です。
電車の切符を買う際は、かならず領収書を貰ってくださいね。
意外なところでは医師の紹介料。
これは転院する際に書いてもらう、紹介状などが当てはまります。
不妊治療ではて転院はけっこうあることなので、紹介状の領収書は捨てないように注意ですね!
私は去年、紹介状の費用は適応にならにと思い、申請しなかったです。
もったいない…。
追記:不妊治療の検査費用はどのはんいまでいいの?という質問がありました。
管轄の税務局に確認したところ、不妊として認められ、医師に検査を指示された場合はすべて該当するようです。
そのためブライダルチェックや健康診断のオプションなどは、適応になりません。
医療費控除にならない不妊治療の費用…新幹線代やガソリン代は×
- 自分の都合で遠方の病院へ向かった際の新幹線代
- 入院・通院時の自家用車のガソリン代や駐車料金
- 入院時の差額ベッド代
- 寝巻や洗面具などの身の回り用品の購入代金
- 健康食品やサプリメントなどの購入費用
逆に医療費控除の対象とならない、体外受精の費用はこちら。
さきほど交通費ひが控除の対象となると伝えましたが、
自分都合で遠い病院を選んだ場合、新幹線代は控除対象外のようです。
そのため地元から離れた有名なクリニックに転院をお考えの方にとっては、ちょっと残念ですね…。
また自家用車やガソリン代、駐車場代も含まれないので、通院は電車を使うのとお得。
漢方は控除対象ですが健康食品やサプリメントは控除対象外になります。
不妊治療では葉酸やビタミンDなどのサプリを飲むことが多いので、適用になると嬉しいのですが…。
病院で買えるサプリサプリメントも基本、控除対象外のよう。
ただ税務署によって見解が異なる場合もあるため、気になる方は事前に確認しておくと安心です。
病院で購入したサプリメントが1年目は控除対象になったのに、2年目はならずに裁判を起こした方もいるようです。
そのときにエピソードがまとめられているので↓をご覧ください。
医療費控除の上限金額は200万円!上限を超えた場合は夫婦で分けると◎
医療費-保険金等-10万円※=医療費控除額
です。※所得金額200万円未満の方は所得金額×5%
国税庁サイト参照
医療費控除額には限度があり、200万円を超えた分は控除されません!
でも、体外受精まで進んでいる方は、200万円なんてすぐに超えてしまいますよね…。
私は昨年の医療費は260万円ごえ。
200万円を超えた分は損しちゃうのかなぁ…こんな風に思った方もいるはず。
ですがご安心ください!
実は不妊治療の費用は夫婦で分けて申請できるんですよ。
この情報は私も最近Twitterで知りました!
フォロワーさんに感謝です。
不妊治療は夫婦で行うものなので、わけわけしても問題ないんですね。
ここでひとつ注意したいのが、どちらが多く申請するかです。
お得なのは収入が多い方です。
収入が高くなればなるほど、所得税も多くなりますよね。
そのため夫婦どちらか所得の多い方が限度額ギリギリを申請し、あふれた分は分けるとお得です!
いくら戻ってくる?還付される金額をシミュレーション
医療費控除後に還付される金額っていくらだろう…?
不妊治療の医療費控除で気になるのが、申請したらいくらもどってくるのかということ。
還付金の額は「医療費控除額×所得税率」で算出されます。
実際に返ってくるお金=医療費控除額×所得税率
所得税の計算表はこちら↓
>>国税庁:所得税の税率
例えば所得が400万円の場合、医療費控除金額の20%が還付されます!
体外受精まで進んでいる方は、100万円以上かかることが多いので、数十万円がもどってくることも。
不妊治療はお金がかかるから、還付金はとても助かります!
不妊治療の医療費を申請し忘れたら?5年間以内であれば過去の費用も申告OK
不妊治療の医療費も控除されるなんて…知らなかった…
そんな風に思った方も、ご安心ください。
医療費は過去をさかのぼって、確定申告できるんですよ。
申告は還付のための申告書を提出できる日から5年以内に行うことができます。
この「還付のための申告書を提出することができる日」とは、その年の翌年1月1日です。
国税庁のウェブサイトにも記載されているので参考にしてください。
もし医療費の申告を忘れてしまった方は、過去の領収書を集めて確定申告してくださいね。
確定申告の流れ
申請方法はいくつかあるのですが、今回は私が踏んだ手順をご紹介しますね。
まずは「国税庁」のウェブサイトから、申告書を作成します!
申告書作成フォームに移ると、上の画面になります。
「作成開始」をクリック。
次に、「印刷して提出」>規約に同意して次に進む>令和〇年分の申告書等の作成>所得税>の順に進みます。
上の画面が表示されたら、「作成開始」をクリック。
「生年月日」と「質問」の答えを記入して次へ進みます。
所得を入力後、対象となる不妊治療の医療費を入力していきます。
医療費控除の入力画面に移ると、このような表示がされます。
「医療費控除を適用する」を選択してください。
次に「医療費領収書から入力して、明細書を作成する」を選択。
次に「入力」をクリックします。
この画面が表示されたら、フォームに沿って、医療費を入力してください。
手術などで保険で補填された分は、「B」に金額を入れましょう。
複数の病院で治療を受けたり、交通費を申請したり、支払い先が変わる場合は「続けてもう1件入力する」をクリックし、同じように入力します。
入力完了後にPDFを印刷し、管轄の税務署に申請します。
領収書を申告書と一緒に提出する必要はありませんが、自宅で5年間の保管が必要です!
なので確定申告が終わっても、領収書は捨てないようにしてくださいね。
医療費の申請開始時期
確定申告は通常、2月中旬から開始になりますが、医療費控除の申告は1月1日から申告できます。
先ほども伝えた通り、医療費がかかった年の翌年から5年間申告が可能です。
うっかり忘れてしまっても、次の年に申告すれば問題なし!
今までの治療費で申告しなかったものがないか、一度確認しておくと損がないですよ。
不妊治療の費用は確定申告を忘れずに!
最後までお付き合いいただき、ありがとうございます。
不妊治療の医療費控除について、詳しくお伝えいたしました!
体外受精に進んだ場合、1年で100万万円を超えることは珍しくないですし、200万円以上かかる場合もあります。
確定申告をしないともったいないので、忘れないようにしましょうね。
また200万円を上回っても夫婦で分けられますから、お二人で申告すると損をしませんよ。
そのときは収入が多い方の申請額が多くなるよう申告すると◎
もしご夫婦どちらかで住宅ローン控除していて、還付金が0円だったとしても、申請することで住民性が安くなるのでお得です♪
私はブログやTwitter以外でも、youtubeやインスタグラムで不妊治療に関する情報をアップしています。
もしよかったら、のぞいてみてください^^